【チェルシー雑記】新生マレスカ・チェルシー プレシーズンを終えて

チェルシー雑記
 昨シーズンはポチェッティーノ監督指揮の下、6位でリーグ戦を終えたチェルシー。
守備面が整備された終盤の追い上げは好印象でしたが、結局監督交代となりました。
 この記事では、プレシーズンの新生マレスカ・チェルシーの印象を書きます。

      1.エンツォ・マレスカはどんな監督?

      レスター時代の実績

      • 22/23シーズンでグアルディオラ監督のアシスタントコーチを経験したのち、23/24シーズンにチャンピオンシップ・レスターシティの監督に3年契約で就任します。
        チャンピオンシップに降格した年であり、マディソン、ティーレマンスなどの主力を中心に多くの選手が流出しました。
      • しかし、初年度ながら46試合31勝4分11負、勝ち点97の首位でプレミアリーグ昇格をはたしました。いままでトップチームでの監督経験は21/22シーズンのパルマ(途中解任)しかありませんでしたが、それを感じさせない十分な成績でした。

        フォーメーション・基本戦術

        •  ベースとなるフォーメーション4-3-3(4-2-3-1)、ボール保持時は片方のサイドバックをボランチに入れた3-2-5となります。レスター時代もチェルシーでのプレシーズンでも偽サイドバックを好んで使用しています。
        •  キーパーも含めた後方からのビルドアップを重視しています。細かくパスを繋ぐことで密集を作りながら、逆サイドに張り出したスピードのあるウインガーに展開していきます。
        •  ボールを奪われた際はコースを限定しサイドに追い込み、ロングボールを蹴らせて回収します。ハイプレスからのカウンターというよりは、改めてボールを保持して組み立てる意識が感じられます。

        2.プレシーズンからの不安材料

        守備がもろい

        •  大前提として、チェルシー就任したばかりの監督をもとに土台作りを始めているところです。
          ※毎年土台を破壊しては作り直していることはいったん忘れます。
           マレスカ監督は緻密なビルドアップを求める監督ですし、時間がかかるのは不思議ではありません。プレシーズンで早くも組立ての形が見えつつあるのは、むしろ順調と言えるかもしれません。
        •  しかし、最低限の守備の構築は必須です。さもないと、志半ばで首が飛んでしまいます。6試合で13失点はなかなか不安になる数字です。
           プレシーズンを見る限り、守備での約束ごとがまだ整理されていないように見えます。プレッシングがはまらないまま、常にディフェンスラインは高く、ひたすら裏に走られまくる。
           特にレアルマドリー戦で顕著でした。

        膨れ上がるスカッド・ちらつくポッター時代

        •  気になる点がもう一つ。選手多すぎ問題です。現時点で43人もの選手を抱えていますが、どう考えても扱いきれません。
           この状況は、22/23シーズンのグレアム・ポッター時代が思い出されます。彼は大量の選手の不満をコントロールするために試合ごとに異なる選手を使いました。
           その結果、戦術どころではなくなり空中分解してしまいました。今はあの時と状況が似ているように感じられます。 

        3.今シーズンの展望

        目標ライン

        •  現実的に目指せるのはリーグ6位カンファレンスリーグ優勝というところでしょうか。守備面に不安がある以上、安定して勝ち点を計算することはできなさそうです。
           もちろん、今から悲観的になる必要はないのですが…。

        キープレイヤー

        •  だんだん暗い話になってしまったので、最後にプレシーズンで飛躍の可能性を感じた選手を挙げておきます。
        •  FW/MF クリストファー・エンクンク
           間違いなく戦術的なカギになる選手といえます。昨シーズンは開幕からケガで長期離脱し、残念なシーズンでした。また1トップでの起用もあまりハマっていないように見えました。
           今シーズンはインサイドハーフでの起用が多そうですし、テクニックやアイデア、決定力を存分に発揮してほしいです。
        •  MF ロメオ・ラヴィア
           昨年リヴァプールと競合しながらも移籍期限ギリギリで加入…したはずなのだが、ほぼ姿を見ることがありませんでした。それもそのはず、度重なるハムストリングの負傷があり、1年間で出場したのは32分のみでした。
           そんな状況とは打って変わって、プレシーズンではアンカーの位置にすっかり馴染んでいます。守備的な中盤としてはエンソ・フェルナンデスやカイセドらとの住み分けはどうなるでしょう。いずれにしても、ケガ無く1年過ごせることを願います。
        •  DF マロ・ギュスト
           すでに昨シーズン覚醒済み。運動量、スピード、クロスの精度は飛びぬけていて、リース・ジェイムズ不在でも問題ないと言い切れるだけのパフォーマンスでした。
           プレシーズンでは左右のサイドバックとして使われ、偽サイドバックの役を担っていました。
           前線高い位置まで駆け上がるギュストはお馴染みですが、新しい役割の中でどう進化するでしょうか。
         以上、新生マレスカ・チェルシーのプレシーズンまとめでした。
         少しでも明るい話題の多いシーズンであることを願いましょう。
         まずはホームの第1節マンチェスターシティ戦、、、。

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